乾が“PK否定”とエイバル監督告白 狡猾さの必要性指摘「ライバルを欺く方法を知らない」

乾がカゼミーロに倒されるもPK判定ならず 試合後に乾との会話をエイバル監督明かす

 エイバルの日本代表FW乾貴士は22日の敵地レアル・マドリード戦で先発フル出場を果たした。後半9分に相手のブラジル代表MFカゼミーロにエリア内で倒されるシーンがあったが、主審はファウルと認めず、PK判定は下されなかった。すでに警告を一枚受けているカゼミーロにとってはあわや退場の危機だったが、乾はホセ・ルイス・メンディリバル監督に「PKではない」と語っていたという。スペイン地元紙「マルカ」が報じた。

 0-3でレアルに敗れた試合後、あるシーンが物議を醸した。後半9分、左サイドからのクロスをレアルDFヴァランが辛うじてクリア。自軍エリア内のカゼミーロにボールが渡る瞬間、背後から乾が素早い動き出しで前に入り込んでカットに成功。しかしその直後、ブラジル代表MFとの接触プレーでピッチ上に倒れこんだ。

 PKの可能性もあったが、主審はこれをファウルと認めず、そのままプレー続行。その後、試合の流れがエイバルに傾くことはなかった。

 敗戦後、メンディリバル監督はフル出場を果たした乾との会話を明かした。「彼は笑って、ノーだと言っていたよ。接触はなかったとね。イヌイはライバルを欺く方法を知らないようだ。彼はインチキをしていない。だが、対抗するための知識も少し欠いているね」と指揮官は語っていたという。

 切れ味抜群のドリブル突破を武器にする乾だが、メンディリバル監督は相手を出し抜く狡猾さの必要性を指摘していた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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