日本で再出発のFW岩渕、なでしこジャパン復帰 スイス戦の招集メンバー23人を発表

22日にスイスと対戦、7月にINAC加入の岩渕に高倉監督も期待

 なでしこジャパンが10月22日にスイス代表と長野Uスタジアムで戦う「MS&ADカップ2017」のメンバー発表会見が開かれ、FW岩渕真奈(INAC)が代表に復帰した。

 岩渕は2012年夏まで日テレ・ベレーザでプレーした後にドイツ移籍。ホッフェンハイム、バイエルン・ミュンヘンと渡り歩いたが、度重なる負傷にも悩まされて今年の3月いっぱいで退団。帰国してリハビリに専念し、7月からINACに加入していた。9月に入ってから徐々にプレータイムを伸ばし、現在は80分間ほどプレーするところまで回復してきている。

 高倉監督は「長くひざの怪我を抱えていて、私が監督になってからも初めのうちは名前が入っていたが、思うようなプレーができず、思い切って手術をして国内にプレーの場を移している。トップパフォーマンスには足りないと思うが、若いうちから代表でプレーして中堅に差し掛かっている。代表での自覚を強く持ってもらいたいと思う。長い時間は出場できないと思うが、チームの雰囲気ややり方にも慣れてもらいたい。得点で貢献してほしいのはあるが、オフの部分で経験を伝えるという役割もある。自覚をもった立ち振る舞いをしてほしい」と、その期待を語った。

 また、高倉監督は「チームとして固めていかなければいけない時期もある。ある程度、骨格は今回に選んだ選手がベースになる」とも話し、12月の東アジア選手権や来年4月の女子ワールドカップ・フランス大会に向けたアジア予選へ向け、ある程度の主要メンバーが固まってきたことを明かした。

 欧州勢スイスとのテストマッチに向け、「選手は少しずつですが成長しています。しかし、まだ世界のトップレベルで戦うには足りないことがあることを私も選手も理解しながら真摯に戦っています。今回は国内でできるということでたくさんの応援で力を与えてほしいし、国内でやるプレッシャーも感じながら大事なゲームとしてしっかり戦いたい」と高倉監督は意気込んだ。

 昨年のリオデジャネイロ五輪への出場を逃し、大変革となった就任から1年余り。多くの選手を試しながら若手にチャンスを与えてきた高倉監督だが、より結果に強くこだわる時期が訪れたことを話している。なでしこジャパンは、スイスを相手にどのようなゲームを見せてくれるだろうか。

 

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