ハリル監督、激しい剣幕で“怒りのキック” 審判団に抗議、ボールをピッチに蹴り返す珍事

ニュージーランド戦前半36分、武藤が突っ伏すも試合続行 指揮官は苛立ちを隠さず

 ハリルホジッチ監督が“怒りのキック”を披露した。キリンチャレンジカップのニュージーランド戦の前半36分、激しい接触プレーでFW武藤嘉紀(マインツ)がピッチ上に倒れた後、親善試合とは思えないほどの怒りの剣幕で審判団に猛抗議し、感情のままにボールをピッチへ蹴り込んだ。

 指揮官が苛立ちを隠さなかったのは、前半36分だった。相手陣内やや左に入ったところでボールをキープしようとした武藤に対して、相手マーカーが激しく寄せた際に接触。ニュージーランドの力強いフィジカルに跳ね飛ばされた武藤はピッチに突っ伏した。

 しかしファールは取られず、試合はそのまま続行。ニュージーランドの選手が武藤の状況に気づいてサイドラインに蹴り出したが、ボールが転がった先にハリルホジッチ監督がいた。腹を立てた指揮官はボールが足元に転がってくると、右足でボールをジャストミート。地を這うボールがピッチ内へと戻る珍事が発生した。ただ再びボールはタッチライン際に戻され、日本のスローインで試合は再開された。

 雨が降りしきるなかでの一戦とあって、ハリルホジッチ監督はフードをかぶり、静かに戦況を見守っていた。しかし、試合途中からフードを外して感情を露わにするなどヒートアップ。ロシア・ワールドカップへのサバイバルレースが本格化するなか、指揮官も最終予選の時と変わらぬ闘争心を見せつけた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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