W杯まで残り8カ月ですべきこと データで見るハリルJ「カメレオン戦術」の可能性

“いつもの”日本代表でUAEに敗戦

▼DATA-3

 今回のW杯アジア最終予選は、ホームでの初戦でUAEに敗れるという結果により、逆風が吹き荒れるなかでの幕開けとなった。

[DATA-3]でまとめた通り、このUAE戦のデータを見ると“いつもの”日本代表がアジアで戦う時の数値が並んでいる。60%近いポゼッション率、600本近くのパスを85%以上の成功率で回し、20本以上のシュートを放ちながらも、その半分以下のシュートのうちの1本、2本を確実に決められて敗退。パスを回すというより、回させられて、肝心なところでの仕事をさせてもらえない。

 第2節の敵地タイ戦では63%のポゼッション率に加え、20本のシュート。一方のタイ代表のクロス数は1本、成功率0%、シュート数わずか2本で枠内シュート1本という圧倒的な内容だったが、点差はわずか2点だった。

 その後の試合結果、得点差、あるいは見た目の印象を決定づけるポゼッション率を見る限り、過去2大会と比較してアジアにおける日本の優位性はかなり薄れてきたように映る。

 

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