武藤、恩師の初勝利打ち砕く同点弾 「ヘディングの怪物」「スーパーヘッド」と独紙称賛

シュミット監督率いるヴォルフスブルク戦、技ありヘッドで貴重な同点ゴール

 マインツの日本代表FW武藤嘉紀は9月30日のヴォルフスブルク戦(1-1)に先発出場し、右サイドからのクロスを頭で合わせて今季3ゴール目を挙げた。現地メディアは「ヘディングの怪物」、「スーパーヘッド」と賛辞を送っている。

 ヴォルフスブルクは先日アンドリース・ヨンカー前監督を更迭し、後任として元マインツのマルティン・シュミット監督を招聘。武藤はドイツに渡って2年間指導を受けた恩師の前で、難易度の高いプレーを披露した。

 0-1で迎えた後半29分、右サイドからクロスが上がると、武藤はDFの背後からニアサイドのスペースへ走り込んでヘディングシュート。ペナルティースポットの手前から上手く体を開いてファーサイドに流し込む技ありの一撃を決めた。

 このゴールが貴重な同点弾となり、試合はそのまま1-1で終了。就任から2試合連続引き分けできていたシュミット監督率いるヴォルフスブルクの初勝利はまたもお預けとなった。武藤について、ドイツ紙「ビルト」は「ヘディングの怪物・武藤」と特集。身長179センチと決して大柄ではない武藤の最近8得点のうち、半分の4得点がヘディングによるものであることを取り上げ、「マインツのストライカー、ヨシノリ・ムトウが13メートル(!)の距離からスーパーヘッドで彼(シュミット監督)の初勝利が盗まれた」としている。

 10月の2試合(ニュージーランド戦、ハイチ戦)に臨む日本代表にも招集された武藤。FW岡崎慎司(レスター・シティ)ら主軸の一部を招集外としたバヒド・ハリルホジッチ監督も、これまで出番の少なかった武藤にチャンスを与えることを明言しており、ブンデスでの好調そのままに代表戦でもアピールしたいところだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images


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