湘南が“早すぎる”電光石火弾 開始11秒でゴールを陥れる鮮やかなパスワークで魅了

金沢にボールを触らせず、3人のダイレクトプレーでゴールネットを揺らす

 J2湘南ベルマーレが9月30日、第35節の本拠地ツエーゲン金沢戦で、試合開始わずか11秒でゴールネットを揺らす圧巻の「電光石火弾」を決めた。

 試合はキックオフのホイッスルが鳴った直後に動く。センターサークルからFW山田直輝が右サイドのMF藤田征也に展開し、藤田は左斜め前方のMF菊地俊介にダイレクトでパス。菊地がサイドのスペースに流してワンツーを完成させると、ボールに追いついた藤田がマイナス気味のクロスを供給。ゴール前に走り込んだ山田がこれに合わせて一瞬にしてゴールネットを揺らした。

 試合開始からわずか11秒。しかも、相手に一度もボールを触らせず、山田の展開からすべてダイレクトというビューティフルなゴールだった。Jリーグは分単位での発表のため公式記録ではないが、J2では2014年の第4節・松本山雅FCとカマタマーレ讃岐の一戦でMF岩上祐三が決めたゴールが「7秒」、J1では2006年の第9節・サンフレッチェ広島とセレッソ大阪戦でFW佐藤寿人が決めた一撃が「8秒」でそれぞれ最速とされている。

 これらの“最速”には及ばないが、金沢の守備を鮮やかに切り裂いた一撃に、Jリーグ公式YouTubeチャンネルに公開された動画にも、ファンから「早すぎ」「美しい」との声が寄せられた。

 金沢を4-2で破った湘南は11戦負けなし(8勝3分)、勝ち点を74に伸ばして首位を独走している。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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