川崎MF中村が復帰戦勝利に安堵 「『ただいま』って胸を張って言えるかな」

最高のスタートダッシュに自信示す

 川崎フロンターレが7日のJリーグ開幕戦で横浜F・マリノスと対戦し、敵地で3-1と勝利を収めた。

 川崎の主将MF中村憲剛は、開幕から3試合で1分2敗と出遅れた昨季の反省を活かすことができたことに自信を示した。

「昨季の出だしもあって、スタートダッシュが大事だということをキャンプ中から話してきたので、強い気持ちを持って開幕戦に臨んだ。ゆっくり押し上げながら相手のラインを自陣深くに下げる、そこでボールを奪われても高い位置で奪い返すという取り組みをキャンプ中に行ってきた。今日の勝利に繋げることができたかなと思います」

 巧みなボールさばきで川崎の攻撃を組み立て、後半27分には左サイドからのピンポイントクロスでFW大久保のゴールをお膳立てし、結果を残した。しかし、中村がこの日最も印象に残ったのは、先制点のシーンだったという。

「実は今日の1点目が入るまで、僕、1回もボールに触ってないんですよ。それが個人的に面白いなと思って。いろいろなパターンで得点を奪えるのは強みになる」

 そして、昨季リーグ戦第31節の清水エスパルス戦での負傷により長期離脱を強いられた中村は、リーグ復帰戦となった今節で勝利を飾ったことに安堵の表情を浮かべていた。

「11月頭に怪我をして、ようやく復帰できて、それで90分間出場できたのはよかった。それに勝つこともできたので、『ただいま』って胸を張って言えるかな」

 Jリーグ屈指の攻撃陣をまとめる不動のキャプテンは悲願のタイトルに向け、チームを好発進へと導いた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

 

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