原口の「リアル」になったW杯への思い 「日本が行ったことがないところまでいく」

オーストラリア戦は途中出場も井手口のゴールを演出

 日本代表FW原口元気(ヘルタ)は、来年のロシア・ワールドカップ(W杯)本大会出場を決めたアジア最終予選オーストラリア戦から一夜明け、「日本が行ったことがないところまで行く」と決意を語った。

 原口は最終予選で第2節のタイ戦から4試合連続ゴールを記録するなど、日本のアタッカー陣の中で強烈な結果を残した一人だった。しかし、熾烈な競争の中でオーストラリア戦の先発はFW乾貴士(エイバル)に譲った。それでも後半31分からピッチに立つと、井手口陽介(ガンバ大阪)のダメ押し弾を導くプレーを見せるなど結果を残している。

 バヒド・ハリルホジッチ監督の下で全9試合(うち先発7試合)に出場したアタッカーは最終予選を振り返り、「できたことはたくさんあったと思う。もともとアジアではなく世界を目標にしていたので、それがリアルになった」と、あくまでも通過点であると語った。

 だからこそ、すでにワールドカップ出場を決めて迎える5日のサウジアラビア戦も「正直、本大会までを考えたらそんなに試合数はない。相手も100パーセントで来るし、良い相手です。新しいことにチャレンジできるし、新しい選手も出ると監督も話していた」と、重要な第一歩と位置付けた。そして、「僕自身も我慢していた部分にトライしたい。今までは勝ち点を取らなくてはいけなくて全てに全力だったけど、必死さだけじゃなく攻撃のクオリティーも上げていきたい」と意気込んでいる。

 

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