メッシの”偽9番”に活路求めるバルサ新監督 「彼をあの役割で使えるのはアドバンテージ」

”MSN”解体でバルベルデ監督はメッシのCF起用を選択

 バルセロナは20日、本拠地カンプ・ノウで行われたベティスとの開幕戦で2-0の勝利を収めた。昨季まで「MSN」と呼ばれた最強3トップを擁したが、今夏の移籍市場でブラジル代表FWネイマールがパリ・サンジェルマンに移籍、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスは先日のスペイン・スーパーカップで右膝を負傷し、全治4週間の離脱を余儀なくされた。この事態を受けて今季就任したエルネスト・バルベルデ新監督は、最強3トップで唯一の生き残りとなったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシを「偽9番」としてセンターフォワードに配置する戦略を選択し、活路を見出そうとしている。

 バルサは3トップの中央にメッシを配置し、左にFWパコ・アルカセル、右には昨季後半戦をACミランで戦い、今季レンタル先のエバートンから復帰した下部組織出身のFWジェラール・デウロフェウが入った。メッシはシュートをゴールポストに阻まれる不運もあったが、ピッチを自由に動き、デウロフェウらチームメイトと連動し、チャンスを作った。試合はメッシやデウロフェウの活躍により、2-0でバルセロナが勝利している。

「我々が現在検討している可能性の一つだ。メッシに偽の9番役として動いてもらうことで、サイドでパコとデウロフェウのスピードを生かそうというものだ」

 スペイン紙「マルカ」によると、バルベルデ監督はこう語ったという。ジョゼップ・グアルディオラ元監督時代にメッシが果たした「偽の9番役」こそが、現状の打開案だという。センターフォワード一番手のスアレスが離脱したことで、圧倒的な個人能力を誇るメッシを中央に配置することで活路を見出したいという。

 

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