テロの影響で厳戒態勢、観客数3分の2… 逆境に屈しないバルサ、本拠地で白星発進

オウンゴールとS・ロベルトの一撃でベティスとの開幕戦に2-0と勝利

 バルセロナが今季リーガ・エスパニョーラ開幕戦で逆境に屈しない姿勢を見せた。現地時間20日に行われた第1節ベティス戦、スペイン代表MFセルジ・ロベルトのゴールなどで2-0と勝利。テロで最大級の警戒が敷かれるなかで1勝を挙げた。

 バルサはネイマール移籍、ルイス・スアレスの負傷離脱というチーム内の危機的状況に加えて、市内でテロ事件が起こるなど開幕前から苦しい立場に立たされていた。昨季まで絶大な決定力を誇った「MSNトリオ」のうち、ピッチに立ったのはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシだけ。

 それでもバルサは前半36分に、オウンゴールで先制点を手にすると、その3分後にはセルジ・ロベルトが追加点を挙げて試合を優位に進めた。直接FKを含めてメッシのシュートが3度もポストに嫌われる珍しいシーンもあったが、中盤でのパス回しと連係はバルベルデ新監督の目論む形が現れ、リーグ戦初戦を飾った。

 その一方で多くの犠牲者を出した自動車暴走のテロ事件は、聖地カンプ・ノウにも暗い影を落とした。スペイン紙「マルカ」は最大級の警備体制が敷かれたとして、散弾銃を持った警備員がカンプ・ノウ外周を監視し、手荷物チェックも厳重に行われたことなどをフォトギャラリーで伝えている。

 

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