“苦い過去”を持つクロップ監督 コウチーニョ移籍騒動に言及「開幕の段階では許されない」

過去にレバンドフスキ、ゲッツェを引き抜かれた指揮官は複雑な胸中

 プレミアリーグは11日に新シーズンが開幕し、昨季4位のリバプールはワトフォード相手に3-3の引き分けスタートとなったが、移籍市場においてもエース引き抜きの危機という苦難に直面している。スペインの強豪バルセロナが、ブラジル代表FWネイマールのパリ・サンジェルマン移籍の穴埋めとして、ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョ獲得に全力を傾けているが、ユルゲン・クロップ監督は絶対に移籍を認めない姿勢だという。英地元紙「リバプール・エコー」が報じている。

 コウチーニョもクラブに正式に移籍を要求するなか、クロップ監督はバルサ行きを認めない理由を明かしている。

「私は監督のキャリアで多くの選手の売却を迫られてきた。違約金設定のある選手もいれば、持たない選手もいた。レバンドフスキの時は困難に直面した。彼はバイエルンに移籍金ゼロで移ってしまったのだから。いろいろあるんだ」

 同紙の取材に対し、クロップ監督はこのように語っている。

 2008年から15年まで指揮を執ったドルトムントでは、ポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ、ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェを宿敵バイエルンに引き抜かれて弱体化。2012年には日本代表MF香川真司もマンチェスター・ユナイテッドに移籍するなど、主力流出という運命とともに戦ってきた。それだけに、クロップ監督も思うところはあるようだ。

 

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