中国勢の“爆買い”沈静化でJリーグに恩恵? 英国人記者がアジア移籍市場の勢力図を分析

Jリーグ夏の登録ウインドーがオープン 最大の注目は神戸加入のポドルスキ

 Jリーグの2017年夏の登録ウインドーが、7月21日からオープンされた。8月18日まで新戦力の登録が可能となるなか、各クラブは勝負の後半戦に向けて戦力アップを図るべく移籍市場で動きを見せている。

 今夏最大の目玉となったのが、ヴィッセル神戸に加入した元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキだ。22日にはユアテックススタジアム仙台で行われたベガルタ仙台とのプレシーズンマッチに先発出場。来日後初めて実戦の舞台に立つと、前半34分に丁寧なスルーパスからFW渡邉千真のゴールをアシストした。29日に本拠地ノエビアスタジアム神戸で行われる大宮アルディージャ戦でのJ1デビューに向けて、期待は高まっている。

 さらに今夏、J2東京ヴェルディも昨季限りでローマ退団が決まっていた元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティの獲得に動いたが、ローマの英雄は現役引退の道を選び、日本でその勇姿を見る夢は叶わなかった。それでも、こうしたビッグネームの獲得を狙う動きが日本で徐々に高まりを見せているのは事実だろう。

 この背景には、今季から10年総額2100億円で放映権を取得した「DAZN」など、Jリーグ全体の財政面での充実が挙げられるが、もう一つ考えられるのが近年トップ選手の“爆買い”を続けてきた中国リーグに起き始めた変化だ。

 かつてAFCの機関紙「フットボール・アジア」編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、20年以上にわたってアジアサッカーを追う英国人記者マイケル・チャーチ氏は、「中国市場の沈静化によって、日本のクラブが選手を獲得しやすくなる可能性はある」としたうえで、14日に一足早く今夏の移籍期間が締め切られた中国勢の動きを、次のように総括した。

 

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