9試合連続で負けなし J1で中位以下の資金力のアルビレックス新潟がなぜ結果を残せているのか

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 第11節・大宮アルディージャ戦では9分、流れるような崩しから田中亜土夢がヘッドで先制。その後は逆転を許し、最終的には2-2のドローで終えたが、ボールをより多く支配したのは新潟だった。「勝ち点3を取らなければならないゲーム」と、柳下正明監督がハーフタイムに指示したのもうなずける。

 昨季7位という成績を残した新潟は、振り返れば2011年、12年と2シーズン続けてJ1残留を争った。近年ではマルシオ・リシャルデス、チョ・ヨンチョル、鈴木大輔、石川直樹ら、今シーズン開幕前には東口順昭と三門雄大が他クラブへ移籍するなど、主力選手が毎年のように移籍する中、苦しみながらもJ1での奮闘を続けている。

 ここで、Jリーグの開示資料より、チーム人件費に注目してみたい。新潟の過去3年間の成績と人件費は以下のようになっている。

◆開催年/J1最終順位/新潟の人件費/J1平均

・2010年/9位/9億1000万円/14億2400万円

・2011年/14位/8億900万円/13億4500万円

・2012年/15位/9億4000万円/14億700万円

・2013年/7位/※未開示

 10年から13年にかけては8~9億円前後で、J1で下から3、4番目に少ない状況。13年はまだ開示されていないが、ここから大きく変化しているとは考えにくく、昨季は少ない人件費で効率良く結果を出したと言える。

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