名門ミランの人気再燃か? 大型補強で膨らむ期待、年間チケット初日売上は前年比10倍

昨季はわずか1万6450枚、2万割れはここ30年で初も今季はクラブ記録を越す勢い

 ACミランは今季巨額の移籍金を投入し、ユベントスから世界屈指の名手であるイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチを引き抜くなど陣容を一新させている。昨季就任した中国人オーナーが展開した爆買いに、ミランサポーターは新シーズンに向けた期待に胸を膨らませているようだ。年間チケットの発売が開始となったが、初日の段階で昨季の10倍増のペースで売り上げていることが明らかになった。地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

 昨季ミランの年間チケットの売上は低迷を極めた。欧州で伝統を誇るミランでわずか1万6450枚。これはJリーグで高い集客数を誇る浦和レッズを下回る数字で、2万割れはここ30年で初の事態だった。

 だが、初日の売上は昨年比10倍を記録。ここ数年は日本代表FW本田圭佑ら移籍金ゼロの訳あり補強でサポーターは怒りを募らせていたが、チームはすでにボヌッチのみならず、FWではアンドレ・シウバ、ファビオ・ボリーニ、MFではハカン・チャルハノール、フランク・ケッシエ、DFではマテオ・ムサッキオ、ルーカス・ビリア、リカルド・ロドリゲス、アンドレア・コンティと実力者を確保した。

 最も安価な年間チケットの値段は205ユーロ。今季の目標は3万枚に設定されているが、2007-08シーズンのクラブ記録4万3140枚を越す勢いで、人気再燃の兆しを見せている。

 不甲斐ない戦いぶりで、選手にブーイングを浴びせてきたサンシーロの観衆だが、今年のミランは一味違うという手応えを得ているようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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