なでしこJ、個のレベルアップへ 高倉監督が競争継続を宣言 「メンバーは固定しない」

高倉体制初陣当時から残っているメンバーは7人のみ

 なでしこジャパンは14日、今年スタートする「2017 Tournament of Nations」のアメリカ遠征メンバー23人を発表。高倉麻子監督は記者会見で、「メンバーは固定しない」と競争の継続を宣言した。

 今回の遠征には、主将のDF熊谷紗希(リヨン)が国際Aマッチデーではないために所属クラブと折り合いがつかず招集外。「彼女がキャプテンに変わりはない」としたものの、GK齊藤彩佳(仙台)、DF坂本理保(長野)、MF櫨まどか(伊賀)、FW泊志穂(長野)の4人を初招集している。

 現体制となっておよそ1年が経過。高倉監督は「最初にアメリカ遠征に行った時のメンバーを選んだ時、その時に半分残っているか分からないと話した。自分でも選手を並べてみて、半分以上が代わっている。意図的ではなく、選ばれた選手が信頼できるパフォーマンスを出し続けることが代表での生き残る道だと、私自身も感じている」と説明する。

 実際、当時のメンバーと見比べてみても、熊谷の例や負傷離脱の選手を除けば残っているのは7人しかいない。競争を継続する最終的な狙いは、「2チーム全く変わらないレベルのチームが作れるようにしていきたい」(高倉監督)。短期決戦となる女子ワールドカップやオリンピックといった国際大会で勝ち抜くことを見据えてのものだ。

「よほどの差があれば、メンバーを固定して評価することもあるかもしれない。でも、ワールドカップやオリンピックの短期決戦を考えれば、いずれかの選手を外した時にチーム力が落ちるようにはしたくない」

 

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