若手主体のW杯王者ドイツが先制弾、堅守披露! 1-0でチリを破りコンフェデ杯初制覇

前半20分、MFシュティンドルが無人のゴールに蹴り込んでドイツ先制

 コンフェデレーションズカップ決勝が現地時間2日に行われ、ドイツが1-0で勝利して同国初の同大会制覇を達成した。

 若手主体で臨んだ2014年ブラジル・ワールドカップ(W杯)王者のドイツと、ここ近年の躍進を支え続けた中軸で固める南米王者のチリ。グループリーグの対戦では1-1のドローで終わった両チームは、無敗のままファイナルの舞台で再戦となった。

 試合は序盤からチリペースで進む。まず5分にアランギスの飛び出しを契機にした波状攻撃からMFビダルがペナルティエリア内でシュート。19分にはビダルのシュートのこぼれ球にFWアレクシス・サンチェスが詰めたが、ともにドイツGKマルク・テア=シュテーゲンがセーブしたものの、チリが連係と球際の強さで押し込むシーンが多く見受けられた。

 しかし20分、ドイツがワンチャンスを生かす。チリのDFマルセロ・ディアスのビルドアップミスを奪ったFWベルナーが落ち着いて相手GKブラボをかわすと、最後はMFシュティンドルが無人のゴールに蹴り込み、1-0と先制に成功した。その後もドイツは35分にMFゴレツカが右サイド45度の位置から際どいシュートを放つなど、 攻勢に転じて前半を折り返した。

 後半は1点ビハインドのチリが再び主導権を握ろうとする展開となった。しかしドイツも10分にカウンターからMFドラクスラーがフィニッシュまで持ち込み、プレッシャーをかけた。

 13分にはバイエルンのチームメイトであるビダルとDFキミッヒが小競り合いを起こし両者にイエローカードが提示されるなど、試合がヒートアップし始める。18分にはベルナーに対してチリDFハラが肘打ちしたとしてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定を実施し、警告を下す場面もあった。

 追いつきたいチリはさらに人数をかけて攻勢に出る。ビダルがゴール前の至近距離からシュートを放つなどチャンスを作ったものの、守備ブロックを構築したドイツが堅守を披露し、最後まで耐えきった。U-21欧州選手権に続く大会制覇で、来年のロシアW杯に向けて優勝候補最右翼であることを知らしめた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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