済州10番のブラジル人FWが大宮に完全移籍 ACL浦和戦の乱闘騒動では“仲裁役”に…

大宮がマルセロ・トスカーノの獲得を発表

 大宮アルディージャは22日、済州ユナイテッド(韓国)からブラジル人FWマルセロ・トスカーノを完全移籍で獲得したことを発表した。済州の公式サイトによれば、24日の浦項スティーラーズ戦が韓国でのラストゲームになるという。

 2016年から済州でプレーしていたマルセロは、これまでKリーグ・クラシックで50試合17得点をマーク。背番号10を付け、今季も攻撃の中心として活躍していた。

 済州は今季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)にも出場。マルセロは5月31日に埼玉スタジアムで行われたACLラウンド16、浦和との第2戦にもフル出場を果たしていた。

 120分の死闘の末に、浦和が2戦合計3-2で逆転勝利したこの試合で、済州は延長後半アディショナルタイムと試合終了後に前代未聞の暴力行為を起こした。特に試合後は興奮状態となり、ピッチ上で浦和の選手に襲いかかる蛮行に及んだが、そのなかで済州の選手を必死に制止しようとし、時に味方選手に対して怒りを爆発させる素振りを見せていたのがマルセロだった。

 世界に大きな波紋を広げた乱闘騒動で仲裁役となっていた背番号10は、クラブを通じて「大宮アルディージャに加入することができ、とても光栄ですし、チームの目標を達成できるようにベストを尽くします」とコメント。Jリーグ初挑戦となるが、今度は16位と降格圏に沈む大宮でチームを奮い立たせる熱い檄を飛ばすはずだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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