契約延長拒否のミラン18歳GKにサポーター激怒 試合中に偽札投げ込み「偉大なる犯罪」と衝撃抗弁

伊代表ドンナルンマがミランの高額オファー拒否 U-21欧州選手権の試合で騒動に

 ACミランのイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマは、クラブからの契約延長の高額オファーを拒否したことでサポーターの怒りを買い、U-21欧州選手権のゲームで偽ドル札を投げつけられる騒動となったが、当該サポーターが声明を発している。イタリア「ラジオ・スポルティーバ」のインタビューに応じた。

 U-21イタリア代表の一員としてポーランドで開催された18日のデンマーク戦に出場した18歳の守護神ドンナルンマは、前半の試合中に「ドッラルンマ」というドルと自身の名前をかけたチャントと、それを記載されたバナーを掲げられた。その当該サポーターが、ポーランド在住のACミランファンクラブのメンバーであることが明らかになった。

 同クラブの代表であるロマン・シドロウィッツ氏は、ミランサポーターの心情を代表する行動であると強調している。

「ミランの次のゲームを待つには数カ月かかるし、その時にドンナルンマがミランでプレーしているか分からない。我々はクラブのメンバーとともにこの抗議をするためにワルシャワから来た。彼はミランのシャツにキスをして、心のクラブだと話し、そして契約延長しなかった。全てのミラニスタにとって、我々のやったことは偉大なる犯罪だ」

 自分たちの行動を犯罪行為と認識しているものの、それが「偉大なるもの」と衝撃的な抗弁をしている。

 クラブの負担額が総額5000万ユーロ(約62億円)に上るとされる超高額の5年契約オファーを断ったドンナルンマには、ミランサポーターから“銭ゲバ”の印象が色濃くついた。国外にも熱烈なファンを抱えるミランだけに、ドンナルンマはU-21代表チームの遠征先でも手厳しい抗議行動を受ける結果になっている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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