ポルトガル代表監督、VARを「機能不全」と一刀両断 コンフェデ杯で得点取り消しに怒り爆発

 

ロナウドのシュートのこぼれ球からゴールが生まれるも、ペペのオフサイド判定に

 欧州王者としてコンフェデレーションズカップに参戦しているポルトガル代表のフェルナンド・サントス監督は、18日の初戦メキシコ戦で2-2ドロー後、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による先制点の取り消しに怒りを爆発させ、「機能不全だ」と一刀両断している。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。

 ロシアのカザンで行われた初戦の前半21分に歓喜の瞬間が訪れた。ロナウドが放った強烈なミドルシュートはクロスバーを叩いたが、こぼれ球からゴールが生まれた。ぺぺら選手は輪になって喜びを爆発させたが、主審はビデオ確認を要求。40秒後にゴールはペペのオフサイドとして取り消され、ロナウドは怒りのジェスチャーを炸裂させた。後半41分のセドリックの勝ち越し点の際にもビデオ判定が行われ、認められた経緯もあった。

 試合後にはサントス監督が本格導入されたVARについて怒りをぶちまけた。

「ルールというものが存在する。フットボールの利益になれば最高だ。しかし、全くもって上手く機能していない。クリスティアーノのシュートがポストを叩いたその前のプレーだった。かなり混乱していた」

 VARによるプレーの確認はジャッジの正確さを高める一方、試合の運行が滞る点や臨場感を低下させる副作用もある。ポルトガル代表の指揮官は、現状での運行具合を機能不全と指摘。そして、審判団はポルトガルのゴールの度にVARで確認を行なったことにも不快感を示している。

「いつも我々のゴールの後だ!」

 先制点が幻となり、後半アディショナルタイムに同点弾を許す不運な展開に、サントス監督は小柄な体を怒りで震わせていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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