前回イラク戦の終盤に劇的決勝弾の山口、別メニュー調整も「順調」と出場アピール

 

シリア戦でスタメン出場も開始早々にアクシデント イラン入り後は「治療メイン」

 別メニュー調整が続いている日本代表MF山口蛍(セレッソ大阪)は、全体練習のピッチに姿を現すと「まあ順調だとは思います」とアピールし、負傷からの復帰過程を話している。

 山口は7日の国際親善試合シリア戦にスタメン出場していたが後半8分に途中交代。「前半5、6分でもう痛めちゃったから、そこから全然動けなかった」と、試合開始早々にアクシデントに見舞われていたことを明かした。このシリア戦では、前半10分にMF香川真司(ドルトムント)が左肩の負傷で交代となり、そのまま代表からも離脱となった。ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のイラク戦をシミュレートするためのテストマッチだったが、代償の大きいゲームになってしまった。

 開催地のイラン入り後、山口は「治療してました。治療がメインだったんで。(エアロ)バイクとか、できることはやってました」と、心肺機能を落とさないためにできるだけの準備はしてきたと語る。

 3月の最終予選UAE戦からハリルジャパンは中盤を3人の構成にするシステムを導入している。山口はアンカーのポジションを務めているが、「攻撃より守備のところ、ハメに行き方だったり、守り方のところが少し難しいところがあった」とシリア戦を振り返り、まだまだ熟練度が足りないことを示唆。そのなかで別メニュー調整と不安は少なくない。

 それでも山口にとっては、昨年10月にホームで迎えたイラク戦で試合終了間際のアディショナルタイム5分に劇的な決勝ゴールを決め、2-1で勝利した相性の良い相手だ。バヒド・ハリルホジッチ監督がボール奪取能力に全幅の信頼を置く山口は、イラク戦のピッチに万全の状態で立つことができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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