なでしこJ、“新エース”横山が鮮烈な決勝ミドル! 敵地でオランダを1-0と撃破

守備陣も集中切らさず、アルガルベ杯で2-3と敗れた相手に勝利

 なでしこジャパンは現地時間9日に、国際親善試合の敵地オランダ戦に臨み、途中出場のFW横山久美(長野)の鮮やかなミドルシュートが決勝点となり、1-0の勝利を収めた。

 前半、日本は立ち上がりにチャンスを作った。同4分、高い位置を取ったボランチのMF猶本光(浦和)が相手と競り合いながらスルーパスを出すと、MF中島依美(INAC)が完全に抜け出してGKと1対1になった。しかし、GKに意識を持ちすぎた中島は背後から戻った相手DFにボールを奪われ、絶好のチャンスを逸してしまった。

 その後は欧州選手権を控えてチームを仕上げているホームのオランダが押し気味にゲームを進め、エースFWミーデマが再三にわたって日本ゴールを脅かすシュートを放ったが、GK山下杏也加(日テレ)の好セーブもあり無失点で乗り切った。試合はスコアレスでハーフタイムを迎えた。

 後半に入ると日本が主導権を握る。高倉麻子監督は同14分に2枚替えを決断し、横山とMF中里優(日テレ)を投入した。すると、3月の国際大会アルガルベカップで得点王を獲得した横山がいきなり結果を残す。

 同17分、縦パスを受けた横山は鮮やかなターンで背後の相手DFをかわして右にボールを持ち出すと、そのままゴール正面から強烈なミドルシュートを放った。右足アウトサイドにややかかったシュートは、GKにとってノーチャンスのゴール右上スミに突き刺さった。7月からドイツ女子ブンデスリーガのフランクフルトへ期限付き移籍が決まっているなでしこの新エースが、このオランダ戦でも強烈な得点力を見せつけた。

 

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