バス爆破事件に触れた香川の訴えが海外で反響 米メディア「まだショックから抜け出せていない」

ブンデス最終節後に香川がブログを更新 自ら事件について事細かに言及

 ドルトムントの日本代表MF香川真司は現地時間20日に行われたブンデスリーガ最終節ブレーメン戦で芸術的なアシストを記録するなど4-3勝利に貢献。その試合後、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝前に起きたチームバスの爆発物事故に巻き込まれた事件について言及したが、香川の言葉は米スポーツ専門テレビ局「ESPN」でも報じられている。

 香川は前半32分に華麗な右足アウトサイドのスルーパスでMFマルコ・ロイスのゴールをアシスト。その後も攻撃のリズムを作り、チームも来季CL出場権となる3位を確保した。試合翌日に更新したブログでは勝利の喜びを語ると同時に、あの事件についても触れた。

「応援して頂いている皆さんに伝えたい事があります。ブログで伝える事ではないかもしれません。本来であればしっかり自分の声で伝えるべきかもしれません。どのように伝えればいいか悩みました。でも、ただ皆さんに自分の思った事、経験した事をしっかりと伝える場として今回はブログに書かせてください」と、DFマルク・バルトラが重傷を負ったバス爆破事件について事細かに描写した。

 この痛ましい描写について同局は「日本代表のプレーヤーは週末、最初の2ゴールを導く決定的な役割を果たすなど、ボルシアの地で素晴らしい出来を見せた。しかしながら、自身が投稿したブログの記事によると、元マンチェスター・ユナイテッドMFのカガワは、まだ爆破事件のショックから抜け出せていない模様だ」と記している。

 その一方でこの日、先発復帰を果たしたバルトラに対して「昨日の試合で、マルクと共にプレーする事が出来て本当に良かったし、復帰出来た事が本当に嬉しかったです」と思いやりを見せたことに触れている。香川の心からの訴えは、ドイツや日本以外の国でも大きな反響を生んでいるようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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