Jリーグを舞台に幕を開けたある双子の物語 うり二つの兄弟がともに誓う約束とは

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 彼らは幼稚園からサッカーを始め、小学校から中学までプレーした地元大阪セントラルFCに入ったのも同じ日。その後も高校、大学と同じチームでプレーし続けた。互いを意識し、常に一番のライバルが傍にい続けた。

 サッカーを始めたころから「プロになる」が2人の口癖だった。幼い陸が母・利佳子さんに言った言葉がある。

「プロになってオレが家こうたる。オレの隣に家建てたるわ」

 ただし、利佳子さんは「うれしかったんですけど、よくよく考えたら何で隣やねんって。一緒に住まわしてよって言いましたよ」とクスリと笑った。

 だが、この双子はボールを蹴り始めると、母親から見ても「普通じゃなかった」と言う。

「サッカーを始めたばかりのころ、2人が違うチームのGKをやってたんですけど、周りのみんなよりも脚力が強いからボールが端と端で飛び交って、中の子どもたちがボールにさわれなくて。コーチがこれはあかんなって、ゴールを後ろにずらしたんですよ」

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