プレミアリーグで来季からシミュレーションに厳罰 主審欺く退場誘発プレーは2試合出場停止処分

試合後のビデオ判定でも確認、カードを取り消す場合も

 イングランド・プレミアリーグで来季からシミュレーションに厳罰が下ることになった。イングランドサッカー協会が発表している。

 現在のルールでは、ファウルを受けたように見せかけて転倒するといった審判を欺く行為には、相手への間接フリーキックと反スポーツ的行為として警告が与えられる。それに加え、相手から暴力的な接触があったように見せかけて倒れ込み、退場処分を誘発するようなプレーには、来季から2試合の出場停止が科されることになった。

 発表では、試合中にこれが主審によって見落とされたと試合後のビデオ判定で認定された場合には2試合出場停止になるとされている。この判定には、審判、指導者、選手の経験者3人が確認し、全員の判断が一致した場合は処分が決まるという。

 また、この映像で確認する際には、仮にシミュレーションにも関わらずファウルと判定されて警告や退場といった懲戒罰を受けた選手が出た場合、そのカードを取り消すことも発表された。

 サッカーで最も得点の確率が高いPKを得るために、ペナルティーエリア内では虚々実々の駆け引きが行われる。それが故意に転倒する演技につながる場合もあるが、そうしたものに対してイングランドは許されないものであるという姿勢を明確にすることになった。このルール変更は、世界的な流れになっていくのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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