インテルDF長友佑都らの専属トレーナー、木場克己氏が語る幼少期のトレーニングの重要性

「人生で最も運動神経が発達する時期は5歳から8歳といわれています。その時期は、視覚を通じて、脳を経由し、筋肉が反応するスピードが一番高まる時期なんです。たとえば目の前にある水溜りを飛び越えるために、どこで踏み振って、ジャンプして、どの辺りに着地しなければいけないか、と一連のプロセスを予測するわけです。

 水溜りを何度も飛び越えることで反応などの経験を体内に蓄積します。そこで察知力が生まれるのです。水溜りを飛び越えることはほんの一例ですが、この動作を習慣的に繰り返すことで、自分の脳からの神経、筋肉に対する信号がスムーズに伝えられることが可能になります」

 長友のみならず、なでしこジャパンエース、大儀見優季(チェルシー)、熊谷紗希(リヨン)など、数多くのオリンピック出場選手の専属トレーナーを務める木場氏は、「体幹・体軸・バランス」を強化する独自のトレーニングメソッド「コバトレ」の主宰者として知られている。

 最近ではトップアスリートだけでなく、欧州名門クラブの下部組織に加入するスーパーキッズや、高校や大学のサッカー部の学生にも指導の範囲を広げている。

 木場氏が指摘する最適なトレーニングの開始時期は5歳だという。そして、8歳までの幼少期にいかに身体を動かすかが、その後の運動能力に大きな影響をもたらすとしている。

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