飛行機墜落事故から5カ月 シャペコエンセが悲劇後初タイトル獲得&初のコロンビア遠征

 

サンタカタリーナ州選手権を連覇

 昨年11月の航空機事故で大半の選手とチーム関係者を失ったブラジルのサッカークラブ、シャペコエンセは現地時間7日に行われたサンタカタリーナ州選手権で2連覇を果たし、事故後初のタイトルを獲得した。そのチームは今週、ついにコロンビアへ渡り試合を行うと米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。

 同大会を制覇したチームはブラジル全国選手権、そして南米最強クラブを決めるコパ・リベルタドーレスなどを戦う過密スケジュールのなかで戦っているが、昨年の「コパ・スダメリカーナ2016」の決勝で戦う予定だったものの、事故を受けて優勝をシャペコエンセに譲ったアトレチコ・ナシオナルとも対戦カードが組まれている。

「レコパ・スダメリカーナ」という試合名に変更されてホーム&アウェーで行われる同大会は、第1戦は4月5日にシャペコエンセのホームで行われ、2-1でシャペコエンセの勝利に終わっている。10日に第2戦がナシオナルの本拠地であるメデリンで開催されるため、チームはコロンビアに向けて飛び立ったが、これはもちろん航空機墜落事故以来、初のコロンビアへの移動となる。

 それでも両クラブに生まれた絆は強い。試合が行われる5月11日は、シャペコエンセにとって44回目のクラブ創設記念日になるという。同局も「この対戦は亡くなった人々と、サッカーを通じて築かれた、国境を越えた友人たちを称えるものだ。レコパのタイトル獲得を狙う両チームとも、メデリンで90分間の感動をもたらしてくれるだろう」と熱戦必至と伝えている。クラブ存続の危機に立たされてから約5カ月。シャペコエンセは力強く前進し続けている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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