15歳久保の「メディア対応」に見る成長の要因 まるで日本代表ベテラン選手であるかのように…

落ち着き払った言葉と対応は15歳という年齢をまるで感じさせず

 FC東京U-18所属で、15歳ながら“飛び級”でU-20日本代表に選出されたFW久保建英は、ルヴァン杯でトップチームデビューを飾り、J3リーグ参戦のFC東京U-23の試合で着実に出場を積み重ねている。メディアの前に姿を見せる機会が増えているが、落ち着き払った言葉や態度は年齢をまるで感じさせない。

 U-20ワールドカップ(5月20日~6月11日)に臨む代表メンバーに選出された際には、取材対応で多くの質問が浴びせられた。質問が前後する場面が出てきてしまうのが囲み対応の常だが、一つ一つの質問を頭の中で整理し、その質問に対応した答えを導き出す。取材慣れをしている日本代表クラスのベテラン選手でも話が混乱する場面があるなか、15歳の久保は落ち着いた受け答えで対応していたのだから驚きだ。

 そして、謙虚さと自信のバランスも上手く取れているのだろう。例えば、U-20日本代表に選出された率直な気持ちを聞かれた際の、最初の応対は秀逸だった。

 久保は「正直、素直に嬉しいの一言です」と第一声を発し、「自分は他の人たちと違ってアジア予選を一緒に戦わずに、途中から飛び込みで最後の方に呼ばれた感じなんですけど、U-20の代表はすごく良い選手ばかり」と、その場にいないチームメートを称える言葉を残した。それでいて「自分も色々なものを吸収して、2、3回の遠征があったからこそメンバーに入ったと思います」と、自分の現在位置と選出された要因を冷静に分析。この応対一つを取っても、自分を表現する部分と謙虚さのバランスの良さは際立っている。

 

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