アーセナルが吉田の同僚DF争奪戦に参戦へ 来季3バックの本格導入を視野

サウサンプトンのファン・ダイク獲りを画策か チェルシーなどが獲得に興味

 アーセナルはプレミアリーグ第33節のミドルスブラ戦で3バックを採用する奇策で勝利を手にしたが、英紙「デイリー・ミラー」によるとアーセン・ベンゲル監督は来季以降の同システム使用を視野に入れて、日本代表DF吉田麻也が所属するサウサンプトンの“注目銘柄”の争奪戦に参入しようとしている。

 ベンゲル監督が興味を示しているのはオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクだ。1月に負傷して以降、戦列を離れているが、離脱前はキャプテンを務めていた。193センチの長身ながら足元のテクニックもあるタイプ。今年で26歳になり、センターバックとして脂が乗ってくる年齢ということもあって、チェルシー、エバートン、リバプール、マンチェスター・シティなど強豪クラブが目をつけている。

 争奪戦をリードしていると見られているのは、アントニオ・コンテ監督率いるチェルシーで、その市場価格は5000万ポンド(69億5000万円)とも言われている。そこにアーセナルも参入しようとしている。

 アーセナルと言えば長年にわたって4バックをベースとしたシステムで戦ってきたが、ミドルスブラ戦ではガブリエル、コシエルニー、ホールディングの3人を最終ラインに並べる新システムを採用した。2-1で勝利したものの機能したとは言い難く、アーセナルの泣きどころである守備面に目を向けたものであるのは確かだ。

 ベンゲル監督は近年、FAカップ以外の主要タイトルを手にできておらず、ファンからの解任要求の声が年を追うごとに高まるなど苦境に立たされている。3バックシステムの本格導入と注目のセンターバックを獲得することで、挽回への一歩を踏み出すことになるのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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