26年W杯、北米大陸の隣国3カ国で共同開催も アメリカ、カナダ、メキシコが立候補と英紙報道

3カ国共同開催へと舵を切るも…アメリカとメキシコの間に政治的問題

 2026年のワールドカップ(W杯)招致に向け、アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国が共同開催により立候補する可能性が高まっているという。英高級紙「ガーディアン」が報じている。

 W杯の開催国は18年ロシア、22年カタールまで決定している。10年の南アフリカ、14年のブラジルと合わせ、北米での開催には合理性があるとしてアメリカの立候補は昨年からも予想される報道がなされていた。

 W杯出場枠が48カ国に拡大されたことにより、FIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インファンティーノ会長は複数国での共同開催が望ましいという声明を発していた。それを受けてか、北米から中米に掛けての隣国3カ国での共同開催へと舵を切った模様だ。仮に決定すれば、アメリカでの開催は94年、メキシコは86年以来となり、カナダは初開催になる。

 しかし、アメリカとメキシコの間には現在、政治的な大きな問題が横たわっている。アメリカ大統領に就任したドナルド・トランプ氏が、メキシコとの国境沿いに不法移民の立ち入りを禁止するために大きな壁を建設すると選挙期間中から宣言し、両国間の関係は非常に悪化しているのだ。先日、W杯北中米カリブ海予選で両国が対戦した際には、メキシコのサポーターが抗議のプラカードを掲げるなど、サッカーもその影響を避けられていない。

 

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