ミラン番記者が本田の在籍3年半を「不運」と総括 「もっと起用し、もっと称賛できた」

今季限りの退団が既定路線のなか、“擁護派”記者が暗黒時代の10番を振り返る

 ACミランは2日、敵地で最下位に低迷するペスカーラと対戦し、1-1のドローに終わった。ベンチスタートの本田はこの日も出番が訪れず、2017年のリーグ戦でピッチに一度も立てない状況が続いており、今季限りでの退団は既定路線と見られている。そんなかつてないほどの苦境に喘ぐ背番号10のミラン在籍3年半を、番記者が一足早く総括。昨季まで出場機会を手にしていたが、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の起用法が「本田を炎上させてしまった」と指摘している。

 本田は今季のミランで、事実上の戦力外状態となっている。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、「なんて転落、チームのビリ」と特集。パンキナーロ(ベンチ要員)という異名を地元メディアから冠されたが、そのなかでも序列最下位との厳しい声が出ている。

「本田は運も悪かった。ミランにとっては良くない時期に来た。アッレグリ、セードルフ、インザーギ、ミハイロビッチ、ブロッキ、モンテッラ。彼は6人の監督と仕事をしなければいけなかった。それは難しい状況で、本田にとっても有利な状況に働かなかった。そして本田を理解し、しっかりと起用したのは2人の監督だけだった」

 地元テレビ局「7ゴールドTV」のミラン番記者で、2014年1月の加入以来、一貫して本田のプレーを好意的に評価してきた“擁護派”のパオロ・ヴィンチ記者は、本田の3年間をこのように総括した。一言で言い表すなら「不運」だという。今や完全なるベンチ要員に甘んじているが、暗黒時代のミランにおいて「功績はセードルフ時代の最後の数試合と、インザーギ時代の序盤戦」と振り返った。

 

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