「オレが話し合う!」 マラドーナが暴言メッシの4試合出場停止処分の軽減にFIFA会長と直談判へ

アルゼンチンラジオ局で元代表監督が一肌脱ぐと宣言

 バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは23日にロシア・ワールドカップ南米予選チリ戦でブラジル人の副審に対して侮辱的な発言をしたとしてFIFAから4試合出場停止の厳罰を受けた。この逆境に、かつてのアルゼンチンの英雄ディエゴ・マラドーナ氏がひと肌脱ぎ、FIFAのジャンニ・インファンティノ会長に直談判に乗り出すと宣言している。アルゼンチンのラジオ番組「ラ・オラル・デポルティーバ」が報じている。

 メッシ不在となったアルゼンチンは敵地ボリビア戦に敗れた。大陸間プレーオフに回る5位に転落した。また出場権自体を逃す6位以下の可能性も高まっており、危機的状況を迎えている。母国と後継者メッシの最大の苦境にマラドーナ氏は黙っていられなかった。

「だから俺はインファンティーノと話し合おうと思っている。4試合はやりすぎた。メッシの深刻な暴言は強烈だが、オレは今回の処分を軽減できると思っている」

 マラドーナ氏はこう語ったという。問題発言で物議を醸し、現役時代には薬物問題も起こしていたお騒がせな英雄はFIFAトップへの直談判を宣言した。チャリティサッカーで共演したインファンティニ氏へのコネクションを全面的に生かすつもりだ。その一方で、マラドーナ氏はメッシの穏やかな性格を証言している。

「オレにとっては驚きだった、なぜならメッシは何も文句を言わない、革命的なヤツだったからね。彼は礼儀正しいし、チームメートやみんなにとってテディベアのようなものだからな。メッシがそんなことを言うのかどうかを知りたいなら、ドレッシングルームやトレーニングに参加してほしいよ。メッシがいなくなるのは決定的すぎる」

 メッシを擁護したマラドーナ氏は「すべては南米サッカー連盟から始まったんだ」と激怒。南米サッカー連盟のアルゼンチン代表に対する嫌がらせと告発している。2010年南アフリカワールドカップで指揮官と選手の関係だっただけに、背番号10を守ろうとかつての英雄は躍起になっている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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