古巣帰還の“リトル・モーツァルト”がアキレス腱手術で今季絶望 「望みがあるのなら戦い続ける」

17季ぶりにスパルタ・プラハ復帰のロシツキー 今季出場わずか19分間で悲劇味わう

 “リトル・モーツァルト”の愛称で知られる天才MFに、またも悲劇が訪れた。今季アーセナルから古巣スパルタ・プラハに復帰していたチェコ代表MFトーマス・ロシツキーは長引くアキレス腱の手術を受け、今季中の復帰絶望となった。クラブ公式サイトが発表している。

 ロシツキーは昨季限りで10年間プレーしたアーセナルを退団し、プロデビューしたチェコの名門スパルタ・プラハへ17シーズンぶりに復帰していた。昨年9月10日のリーグ第6節、本拠地でのFKムラダー・ボレスラフ戦に途中出場して19分間プレーしたが、それが今季最初で最後の出番となっていた。

 ロシツキーは長引くアキレス腱の負傷に関し「他の解決法はない」と語り、27日に手術に踏み切ったという。しかし今季中の復帰は絶望的で、来季開幕までに復帰することを目標にしているという。36歳になった大ベテランは「まるで人生のようだね。もし、望みがあるのなら戦い続けるよ。もう一度トライしなくてはならない」と前向きなコメントを残している。

 アーセナル時代から度重なる負傷に苦しんできたロシツキー。その繊細なテクニックから天才音楽家の名にちなんで“リトル・モーツァルト”の愛称で親しまれたが、その華麗なプレーをピッチで披露する時間は限られたものとなっている。ファンからも愛されている英雄は、心機一転を図った古巣でも悲劇を味わうことになってしまった。再びピッチで輝くことはできるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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