中村俊輔の元同僚が人種差別の実情を告白 「スタジアムでなぜ許されるのか、理解できない」

スペインで長くプレーするカメルーン代表GKカメニが語る 「最悪の経験は…」

 リーガ・エスパニョーラでは現在、エイバルでMF乾貴士、2部テネリフェでMF柴崎岳、ジムナスティック・タラゴナでDF鈴木大輔と3人の日本人選手がプレーしているが、深刻な人種差別問題が蔓延しているという。マラガのカメルーン代表GKカルロス・カメニが、スペインサッカー界の実情を告白している。スペイン地元紙「AS」が報じている。

「最悪の経験はエスパニョール1年目のサラゴサ戦だった。1-0でリードしていたけれど、彼ら(本拠地の観衆)は僕を標的にしてきた。レフェリーは試合を止めたいか聞いてきたけれど、続けることに決めた。2週間後には、サミュエル・エトーに同じことが起きた。観衆は猿の真似をしてきたんだ。最悪な気持ちだったよ」

 2004年にエスパニョールに移籍した守護神は、敵地サラゴサ戦で観衆から猿真似の人種差別を受けた。当時バルセロナでプレーしていたカメルーン代表FWエトーも、同じ目に遭ったという。2009年に元日本代表MF中村俊輔とエスパニョールでチームメートとなった守護神は、敵地アトレチコ・マドリード戦でも同様の差別を受けたという。

「ある時にはカルデロン(アトレチコの本拠地)の観衆が、僕にバナナを投げつけてきた。試合後のミックスゾーンで、もしも同じことが起きたら僕はバナナを食べてやると言ったんだ。なぜなら、世界には饑餓で死んでしまう子どもたちがいるんだから」

 

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