敗戦もドルトムント香川を米メディア高評価 「回転して相手を置き去りにし、クレバーなパス」

トップ下で躍動した香川、輝きを放って米メディア採点10点満点中8点

 ドルトムントの日本代表MF香川真司は現地時間11日の敵地ヘルタ・ベルリン戦で公式戦10試合ぶりのスタメンフル出場を果たし、さらに約3カ月ぶりとなる今季2アシスト目を記録した。チームは1-2で惜敗したが、米メディアでもキレのある動きを見せた背番号23は高評価を受けている。

 香川は試合開始早々の2分にMFカストロからの浮き球パスを巧みにコントロールすると、左サイドを駆け上がったFWシュールレにスルーパスをピタリと合わせた。シュートはゴール右へ外れたが、この試合最初の決定機を演出した。ピッチ中央でDF3人に囲まれながらも巧みなステップで中央突破した前半28分のプレーや、キレのあるワンタッチでのターンでペナルティーエリア内へ侵入した同38分のプレーなど序盤から随所で“らしさ”溢れるプレーを見せた。

 後半10分にはエリア内でのボール保持からタメを作り、オーバメヤンへの優しいラストパスで一時同点とするゴールをアシストした。チームは後半26分にヘルタDFプラッテンハルトに強烈な直接FKを叩き込まれてリーグ4試合ぶりの黒星を喫したが、ドルトムントの中で最も輝きを放ったのはトップ下で躍動した香川だった。

 米スポーツ専門テレビ局「ESPN」の採点では香川は10点満点中の8点。寸評では「この試合は、フリンジ・プレーヤー(メンバー入り当落線上の選手)にとってはその価値を証明するためのものだった。シンジ・カガワはお気に入りの10番ポジションでそれを確実に成し遂げた」と、レギュラー奪取に向けたアピールに成功したと記されている。

「彼は回転してマーカーを置き去りにし、狭いところへクレバーなパスを通した。彼にとってドルトムントにおけるかなりいいゲームの一つ。オーバメヤンのゴールをアシストした」

 

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