元伊代表のプレーメーカーが古巣ミランに苦言 株式売却問題に揺れる状況を「恥ずべき時間だ」

黄金期のミランでプレーしたアルベルティーニ氏が苦々しい思いを語る

 かつて黄金期のACミランでプレーメーカーとして活躍した元イタリア代表MFデメトリオ・アルベルティーニ氏が、中国資本への株式売却問題に揺れる古巣の状況を「恥ずべき時間だ」と苦言を呈している。その一方で、「ミランに戻るのは私の夢」とクラブ復帰に意欲を示した。イタリア衛星放送局「スカイ・イタリア」が報じている。

 ミランは中国資本へ株式約99%を売却することで昨季終了後に合意していたが、中国側の資金調達の問題などで正式契約は延期に次ぐ延期を重ねている。デポジットとして1億ユーロ(約120億円)単位での入金はあるものの、3月3日の予定だった契約は成立せず、4月まで持ち越すという状況に陥っている。

 アルベルティーニ氏は、そうした状況の古巣に苦々しい思いを語った。

「ここ数カ月、話題の中心となっているが、この先どうなるかは分からない。だが、残念ながらこれはミランにとって恥ずべき時間だと言わざるを得ない。我々は、待つことしかできない。この契約はミランにとってというだけでなく、イタリア、あるいはヨーロッパのサッカーにとっても重要なことだ。なぜなら、ヨーロッパにとっても近年の(UEFAチャンピオンズリーグやUEFAヨーロッパリーグに)ミランがいない状況は好ましいとは思えないからだ」

 

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