「カネ、カネ、カネ…だけどファンはいない」 無観客試合となった中国1部開幕戦に痛烈な皮肉

欧州メディアが無観客で開催された貴州智誠対遼寧宏運の一戦を揶揄

 今冬の移籍市場でも大枚をはたいて各国ビッグネームを買い漁るクラブが続出した中国超級リーグの2017シーズンが、現地時間3日に開幕した。全8カードのうち、この日は先行する形で貴州智誠対遼寧宏運の一戦が開催されたが、記念すべきオープニングゲームがいきなりの“無観客試合”で行われたと、欧州各国メディアが痛烈に皮肉っている。

 貴州智誠は昨季、中国2部に当たる甲級リーグで2位に入り今季から超級リーグに昇格。広州恒大や上海上港など世界的にも名が知れ渡ったクラブとしのぎを削るシーズンが始まったが、その開幕戦の舞台となった貴陽オリンピックスポーツセンターの観客席には人影すらなく、無観客のなかで新シーズン初戦が行われた。

 英紙「デイリー・ミラー」によると、この日の試合が無観客試合になった理由は、貴州智誠が昨季昇格を決めた際に、多くのファンがピッチになだれ込んだ騒動による処分だという。その結果、約5万2000人の収容人員を誇る同競技場に、誰一人として観客が足を運べなかったのだという。

 試合は両軍ともに得たPKを成功させて1-1のドローに終わった。かつてプレミアリーグのエバートンなどでプレー経験のある貴州智誠FWニキツァ・イェラヴィッチもプレーしたが、無観客のなかで行われた開幕戦に欧州メディアは手厳しかった。

 

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