20歳板倉の同点弾で数的不利の川崎がイースタン戦1-1ドロー 相手女性監督はACL初勝ち点

奈良が一発退場でPK献上、先制を許して数的不利になる苦しい展開に

 川崎フロンターレはAFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節で敵地・香港に乗り込み、イースタンSC戦で1-1と引き分けた。川崎は、前半14分にPKで先制点を献上してDF奈良竜樹が退場となったが、後半に20歳のDF板倉滉の同点ゴールでドローに持ち込んだ。イースタンは香港勢としてACL史上初勝ち点、チャン・ユェンティン監督は女性監督としてACLで史上初の勝ち点となった。

 川崎は主将の日本代表FW小林悠をベンチスタート、昨季のJリーグMVPのMF中村憲剛、MF家長昭博、DF谷口彰悟、MF大島僚太といった中心選手が遠征に帯同せずにこのゲームに臨んだ。試合開始からボールを保持するゲームを展開していたが、一発のカウンターで苦境に陥った。

 前半13分、川崎の最終ライン背後に出たボールにFWブレダが抜け出すと、追走したDF奈良竜樹がペナルティーエリア内でファウル。PKが与えられ、イラク人レフェリーのモハナド・カシム氏は決定機阻止としてレッドカードを提示した。これをブレダに冷静にゴール右に蹴り込まれ、先制点を献上した。香港勢として初出場であり、ACL出場チームでは史上初となる28歳の女性監督チャン・ユェンティン氏が率いるチームとして話題のイースタンは、初戦の広州恒大(中国)戦で0-7と敗れていたなか、これが初ゴールとなった。

 大会公式サイトのデータでは約75パーセントのポゼッション率と、数的不利ながら圧倒的にボールを保持して攻撃を仕掛ける川崎だったが、最終ラインをなかなか崩すことができずに決定機は生み出せずに前半を0-1で終えた。

 

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