広島DF千葉、ドーピング問題で異例の個人記録抹消 成績失効となった理由書抜粋もJリーグ公表

 昨年9月25日の浦和戦、同10月1日のFC東京戦の2試合が対象に

 Jリーグは22日、日本アンチ・ドーピング規律パネルより 2016年12月20日付けで通達があったサンフレッチェ広島DF千葉和彦の「日本アンチ・ドーピング規律パネル決定(理由書)」に基づき、個人記録を抹消したと発表した。昨年9月25日の浦和レッズ戦および同10月1日のFC東京戦が対象で(公式記録は変更なし)、シーズン後の異例の記録失効となる。

 千葉は、昨年9月のドーピング検査で禁止物質「メチルヘキサンアミン」が検出されたため、同10月21日付で暫定的資格停止となり、同12月20日付で「資格停止をともなわないけん責」の処分が科されていた。今回、「日本アンチ・ドーピング規律パネル決定(理由書)」の抜粋は以下のとおりとなる。

「平成28年9月25日(検体採取の日)から同年10月21日(暫定的資格停止期間の開始日)まで獲得された競技者すべての個人成績(2016 明治安田生命 J1リーグ2ndステージ第13節における競技成績を含む)はいずれも失効し、かつ、上記期間において獲得されたメダル、得点、及び褒賞はいずれも剥奪される」

 該当試合は前述の浦和戦とFC東京戦で、千葉は2試合にフル出場していた。それに伴い記録の失効前と失効後で下記のように変更となる。

■千葉和彦のJ1通算記録(2016シーズン終了時点)

【J1通算出場試合数】

失効前:308試合 → 失効後:306試合

【J1通算出場時間】

失効前:26227分 → 失効後:26047分

【J1通算シュート数】

失効前:87本 → 失効後:84本

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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