「100%になるまで我々は辛抱する」 実戦デビューの見通し立たない柴崎にテネリフェ監督が親心

「我々は彼の生活をサポートする必要がある」

 スペイン2部テネリフェMF柴崎岳は胃腸炎と不安障害でチームから一時離脱し、治療のためにバルセロナに向かったと伝えられ、公式戦デビューの見通しも立たない現状にある。だが、ルイス・マルティ監督は新戦力の回復を辛抱強く待つ方針を明らかにしている。スペイン紙「マルカ」が報じた。

 柴崎は昨年のFIFAクラブワールドカップ決勝のレアル・マドリード戦で2得点の活躍を見せて、移籍市場最終日の1月31日にスペイン移籍を果たしながらもいきなり心身のコンディションを崩してしまった。7日にチームから離脱し、以降はホテル生活を送るなどいまだグラウンドにも立てずにいる。18日の本拠地戦では笑顔でスタンド観戦するなど回復ぶりを見せ、テネリフェ女子チームの堂園彩乃と面会もしていた。ところが20日に「個人的な理由」として治療のためにバルセロナに向かったと見られ、22日にテネリフェ島に戻ると伝えられていた。

 そうした一連の騒動もあったが、マルティ監督は即戦力という計算しており、半年契約で獲得した柴崎に対する期待を失わないでいるようだ。

「彼が適応するための時間が必要だ。彼はとても興味深い選手だと思っている。ただ彼が100%の状態になるまで、我々には辛抱が必要とされるだろう」

こう語った指揮官は、いまだグラウンドにも立てずにいる柴崎に親心を見せている。

 

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