ミラン会長の本拠地ラストマッチに? 「この勝利を捧げたい」と指揮官もフィオ戦後に敬意表す

中国資本への売却完了が迫るミラン サン・シーロでのベルルスコーニ“会長”の姿は最後に?

 日本代表FW本田圭佑が所属するACミランは、19日のフィオレンティーナ戦に2-1で勝利した。このゲームがシルビオ・ベルルスコーニ会長にとって、ミランで最後のホームゲームとなる可能性が高まっている。ミラン専門のニュースサイト「milannews.it」が報じている。

 ミランは昨季終了後に、中国資本に株式99%以上を売却することで基本合意したものの、中国政府による海外への多額資本の流出に対する干渉などで正式契約は延期を重ねた。しかし、バージン諸島から買収資金をイタリアに移動させることで、ハードルをクリアすることになるという。

 これにより、ミランの会長として30年間を過ごしてきたベルルスコーニ氏にとっては、今回のフィオレンティーナ戦がサン・シーロで迎えるラストゲームになった可能性が高まっている。トップ下を置くシステムを偏愛して現場介入をライフワークとし、独断での監督交代を繰り返してきた名物会長も名誉職に退くことが決定的とされている。また、スキンヘッドの名物強化責任者、アドリアーノ・ガリアーニCEOは退団が既定路線とされている。

 ミランのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は「この勝利をベルルスコーニ氏とガリアーニ氏に捧げたい」と話した上で、「私はこのゲームが、ベルルスコーニ氏にとってサン・シーロでのラストマッチになるかは分からない。だが、我々チームは勝利を会長に捧げようと戦った。彼はミランを世界の勝者にした偉大な存在だ」とし、敬意を表している。

 

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