ミランのレジェンドFWファン・バステン 「中華ミランは腑に落ちない」と身売りの古巣に不快感

「私の時代では考えられないことだ」 ミランとセリエAの現状に苦言

 ACミランのレジェンドで、元オランダ代表FWマルコ・ファン・バステンが中国資本に身売りした古巣に不快感を示している。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。

 世界最高のストライカーと呼ばれたファン・バステンは、ルート・フリット、フランク・ライカールトとミランの誇るオランダトリオは形成して世界を席巻した。ミランは3年連続で欧州カップ戦の出場権を失い、今季はヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の下で低迷期をようやく抜け出そうとしている。

 「自分を悲しくさせるものといえば、サン・シーロのスタンドが半分無人なことだ。私の時代では考えられないことだ。ナポリ戦では大騒ぎだったし、エンポリ戦でも大賑わいだった。他のイタリアのスタジアムもひどい状況だ。1990年代はほとんど満員だった。ミランは偉大な選手を失った。モダンなスタジアムもだ」

 FIFA高官を務めるレジェンドは、ミランとかつて世界最強リーグと呼ばれたセリエAの現状に苦言を呈した。競技レベルの低下に加え、スタジアムの治安悪化からスタンドには空席が目立っている。

 そして、ミランも欧州での競争力を失った。赤字経営から日本代表FW本田圭佑ら移籍金のかからない訳あり物件を買い漁るジリ貧ぶりとなっている。

 

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