「失点していたらシャレにならなかった」 青森山田GKが“トリックキックオフ”での油断を反省

廣末が抱く野心「世界で活躍できるGKに…」

 後半には持ち前の正確なフィードにより、チームの3点目と4点目の起点になった。攻守に絶大な存在感を発揮した守護神の活躍なくして、青森山田の初優勝はなかっただろう。

 そして廣末は、高校選手権“優勝GK”の勲章を手に進むプロの世界に向けて、地に足をつけた発言を残しつつ、大きな野心を口にした。

「プロに入れば結果を残すことを一番に考えたいです。全体的に成長しないとプロでは通用しないと思う。ただ、目標にしているのは、日本だけでなく世界で活躍できるGKになること。地道に一つずつやっていきたい」

 優勝チームの守護神として、大会5試合をわずか2失点で終えた。シュートストップ、前線へのフィードと自身の特長を決勝の大舞台でいかんなく発揮した廣末は、大いなる野心を胸にJリーグの舞台に足を踏み入れる。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

 

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