W杯48カ国開催が濃厚も…英紙は大批判を展開 「健全なゲームには競争が必要。悲惨な選択だ」

英紙は欧州選手権でも出場国拡大が質の低下を招いたと糾弾

 サッカー界で最大の権威を持つワールドカップが48カ国出場に拡大されることが濃厚になったと各国メディアで報じられているが、それを受けて英紙「デイリー・メール」は「健全なゲームには競争が必要。悲惨な選択だ」と、欧州選手権の出場チーム拡大を例に大批判を展開している。

 記事では「野心は良いサッカーが起きる場所にある。健全なゲームには強い競争が必要。ジャンニ・インファンティーノ(FIFA会長)が48チームのワールドカップを計画しているのは悲惨な選択だ」として、新たに16カ国を加えた出場枠拡大はサッカーの質が低下することを招くとした。

「弱いトーナメントはサッカーを苦しめる。夏の欧州選手権はドラマがあったが、試合は平凡だった。アイスランドの躍進には見るべきものがあり、優勝したポルトガルでクリスティアーノ・ロナウドは彼の得意なプレーをした。だが、彼のチームメートのことを偉大な欧州チャンピオンだと思っている人間などほとんどいない」

 欧州選手権においても24カ国に出場国が拡大されたことが質の低下を招いたと糾弾している。ポルトガルは1次リーグをアイスランド、オーストリア、ハンガリーを相手に3戦3引き分けの未勝利で3位通過して優勝まで駆け上がった。16カ国のレギュレーションであれば、1次リーグで敗退していた。決勝トーナメントでも、ポーランド、ウェールズに勝利して決勝進出してフランスに延長戦で勝利。厳しく言えば、16カ国であれば出場できたか微妙なチームばかりと対戦した。組み分けに恵まれた感は否めなかった。

 

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