青森山田に勇気を与えるOB柴崎岳の躍動 「良い流れを呼び込んでくれている」と恩師も感謝

レアル戦2発に天皇杯制覇 黒田監督「我々にとっていい励みになる」

 鹿島アントラーズの背番号10としてシーズン最終盤に躍動したMF柴崎岳は、母校にも大きな流れを作り出していた。2日の第95回全国高校サッカー選手権の2回戦で、鵬翔(宮崎)に5-0で勝利して初戦突破を決めた青森山田(青森)の黒田剛監督は、「いろいろな意味で、良い流れを呼び込んでくれている」と感謝した。

 柴崎は12月18日に行われたFIFAクラブワールドカップ決勝で、欧州王者レアル・マドリード(スペイン)を相手に鮮烈な2ゴール。最終的にチームは延長戦の末に2-4で敗れたが、一時は2-1とリードする状況を生み出した柴崎のプレーに世界の目が集まった。その柴崎は、2009年大会で2年生レギュラーとして選手権の舞台に立ち、青森山田を過去最高の準優勝に導いていた。

 黒田監督は偉大なOBの存在を「(選手たちにとって)目標にもなるだろうし、激励の言葉をもらうこともある。日本のトップや世界の決勝のステージで戦う先輩がいることは、我々にとっていい励みになる」と、感謝した。そして、12月以降の柴崎の活躍と青森山田の躍進には「流れを感じる」と話した。

 柴崎が世界を驚かせた前日の12月17日に、青森山田は高円宮杯U-18チャンピオンシップでサンフレッチェ広島ユースを下して初優勝。この世代の全国制覇を果たしていた。そして年が明けて1月1日に、柴崎を擁する鹿島は天皇杯決勝で川崎フロンターレを破り優勝。そしてこの日、母校の青森山田が大勝で選手権の初戦を突破した。

 

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