「こんなゲーム失礼だろ」 尚志のロッカールームで仲村監督が叱責! 見違えるプレーで逆転勝利

エース渡部「泥臭さを出していければ」

 後半5分にキャプテン進藤雅也のゴールで追いつくと、同23分に途中出場の井上真冬が勝ち越しゴール。とどめは同28分に3年生エースの渡部公平が右足の強烈なシュートでこの日2点目を挙げ、怒涛のゴールラッシュを締めくくった。

「前(FW)が(ボールを)収められなくて。前半もっと収められていればもっと優位に試合を進められた」と自身も前半の不出来ぶりを悔いていた渡部は「うまくやろう、うまくやろうと思い過ぎて泥臭さが全然なかった。次の試合は泥臭さを全面的に出していければいいと思います」と、監督からのメッセージを2回戦へ向けた“宿題”として受け止めた。

 精度の高いキックで何度もチャンスを作り出した常盤悠も「前半終わってから監督に怒られた」ことで事態は好転し、「後半は思い通りの展開だった」と手応えを感じていた。

  

 尚志イレブンは1回戦で生じたネジの緩みをしっかりと締め直し、次なる戦いに挑む覚悟を固めていた。

【了】

石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa

 

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