夏冬二冠を狙う市船が京都橘を1-0で撃破! 1回戦最大の注目カードを直接FK弾で制す

夏の王者が安定した試合運びを見せる

 スコアレスで折り返した後半8分には杉岡が最終ラインから攻撃参加し、自らシュートまで持ち込むなど再び市船が主導権を握ろうと仕掛ける。同19分にはCKから高が強烈なミドルを放つも、京都橘GK矢田貝壮貴がビッグセーブでしのいだ。

 緊迫した試合の均衡を破ったのは、世代別代表経験のある2年生DF杉山だった。同25分にゴール前22メートルの位置で直接FKを得ると、左足を一閃。ファーサイドを警戒した矢田貝のモーションの逆を突き、見事にゴールネットを揺らした。

 その後は京都橘の猛攻も防ぎ切り、“ウノゼロ”で勝利。夏の王者が安定した試合運びを見せて、初戦突破を果たした。朝岡隆蔵監督は試合後のインタビューで、「徹底的にカウンターに対するリスクマネジメントを意識しました。一戦一戦戦って、次の試合へいい準備をしたいです」と語り、すでに1月2日の2回戦へと気持ちを切り替えていた。

【了】

茂野聡士●文 text by Satoshi Shigeno

 

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