韓国でもレアル戦の“疑惑の判定”が話題に 「スタンドからはブーイング」と鹿島への同情論が多数

ラモスに2枚目の警告を出さなかった主審の判断を疑問視

 レアル・マドリードと鹿島アントラーズが激突したFIFAクラブワールドカップ決勝の後半45分に、鹿島FW金崎夢生がレアルのDFセルヒオ・ラモスからファウルを受けて倒され、主審がこの日2枚目のイエローカードを出す素振りを見せながら出さなかったシーンは、韓国でも話題になっている。

 スポーツ紙「MKスポーツ」は、「セルヒオ・ラモスに2枚目のイエローカードが出て退場になっていれば、その後の試合の流れは大きく変わっていただろう」と、主審の判断を疑問視している。

 スポーツ総合サイト「スポーツ韓国」も、「セルヒオ・ラモスが退場になりかけたが、2枚目のイエローカードが出ることはなく、(レアルは)数的に劣勢にならないまま延長戦に突入できた」と、その後のレアルが2点を加えて勝利できたのもこのシーンがあったからと説明している。

 また他にも、「審判が2枚目のカードを出さなかった時、スタンドからはブーイングが出ていた」(サッカー専門サイト「フットボリスト」)、「後半終了直前にセルヒオ・ラモスが退場になりかけるなど、鹿島は何度も決定的なチャンスを作り出した」(スポーツ総合サイト「STNスポーツ」)と、この試合における重大なシーンであったことを、韓国メディアも見逃していなかった。

 確かにセルヒオ・ラモスが退場になっていれば、鹿島に勝利がグッと近づいていたかもしれない――。そうした期待感が韓国メディアの一連のニュースから伝わってくるのは、それだけ鹿島のサッカーが称賛に値するものだったからに違いない。

【了】

金 明昱●文 text by Myung-wook Kim

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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