主将の小笠原、“下剋上優勝”でチームの想い代弁 「ルールはルール。勝ちは勝ちなので嬉しく思う」

小笠原個人としては15個目の勲章 チームとしては18回目のタイトル獲得

 Jリーグナンバーワンの“タイトルホルダー”が、個人としての勲章の数を「15」にまで伸ばした。リーグ制覇7回目で、ルヴァンカップ[旧ナビスコカップ]5回、天皇杯3回を数える。チームとしては、18回目の3大タイトル獲得となった(リーグ8回、ルヴァンカップ[旧ナビスコカップ]6回、天皇杯4回)。

 Jリーグチャンピオンシップ(CS)決勝第2戦で、鹿島アントラーズが敵地で浦和レッズに2-1と勝利し、2戦合計で同スコア、アウェーゴール差で栄冠に輝いた。主将としてピッチに君臨したMF小笠原満男は「ルールはルールですし、勝ちは勝ちなので嬉しく思います」と喜びを口にした。

 37歳となった歴戦の勇士は、やはり常勝軍団の心臓だった。試合は前半7分、かつて鹿島に所属したFW興梠慎三の先制ゴールで先手を取られる苦しい展開となったが、中盤センターに陣取る小笠原は激しい守備とゲームメークで反撃の時を待った。

 後半28分にはDF伊東幸敏と途中交代でピッチを離れたが、その腕にはキャプテンマークが巻かれたままだった。主将が念を送って見つめるなか、エースのFW金崎夢生がこの日2点目となる決勝PKを決め、敵地・埼玉スタジアムで逆転勝利をもぎ取った。

「大事なことは、今日みたいにみんなが一丸となって戦うことなんで、それを徹底して今日という日に持ってこれたと思います。とにかくみんなで信じあって助け合って、勝利を目指してプレーしようというのが今日の気持ちでできました」

 

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