シャペコエンセを乗せた機体を襲った2つの問題 電気系統の不具合と燃料切れが悲劇を招く

管制塔とパイロットの通話記録をコロンビア紙が公開

 ブラジル1部シャペコエンセの選手、スタッフ、幹部らを乗せた旅客機が、現地時間29日にコロンビアで墜落した。アトレチコ・ナシオナル(コロンビア)とのコパ・スダメリカーナ決勝第1戦への移動中に71人が死亡する悲劇となったが、墜落した原因が「全面的な電気系統の不具合」と「燃料切れ」という2つの問題だったことが明らかになった。コロンビア地元紙「エル・ティエンポ」が、管制塔とパイロットの通話記録を公開したもの。

 メデジン空港の女性管制官と通信を続けてきたのはパイロットのミゲル・キロガ氏。当初は「我々は燃料系に問題を抱えている。優先的な着陸を求める」と要請した。管制官はトラブルの理由を確認した後、燃料切れの迫る別の機体が着陸準備を進めていることを説明した。

 だが、着陸許可を待つ間に事態は悪化。キロガ氏は「フライトCP-2933は全面的な電気系統の不具合と燃料切れを報告します」と話している。

 2つの問題を抱えた機体は、墜落という悲劇を迎えることになった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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