PSG“お騒がせDF”に英国への入国ビザが発給されず CLアーセナル戦の欠場が決定

暴行事件で9月に禁固2カ月の実刑判決を受けたオーリエ 英国側が入国を拒否

 パリ・サンジェルマン(PSG)のコートジボワール代表DFセルジュ・オーリエが、フランス国内での犯罪歴により英国への入国ビザが発給されず、23日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のアーセナル戦を欠場することになった。英公共放送「BBC」が報じている。

 オーリエは今年5月にパリ市内のナイトクラブから出たところで警察官に声をかけられたが、暴行という手段に打って出たために逮捕。9月に禁固2カ月の実刑判決が下っていた。

 PSGは英国当局が10月にはビザを発給したものの、今月16日になって取り消しとする判断を下したとし、公式サイトで「英国当局が180度の方針転換をしたため、オーリエはアーセナルとの試合へ旅立てない。この不可解な状況に呆然とさせられる」との声明を発した。

 同局によると、コートジボワール生まれのオーリエに対しては、最大3年間の滞在が可能となる英国のスポーツ選手ビザが発給されるが、手続きには通常3週間ほどかかるという。英国内務省は「過去5年以内に12カ月未満の拘禁刑を受けているEU圏外の人物は犯罪を理由に拒否される」との声明を出したとしている。また、ビザ拒否に対して上訴する権利はないともされた。

 お騒がせ事件を起こした代償を、約半年後に受けることになったオーリエは、CLグループAのビッグマッチを自宅でおとなしく観戦するほかなさそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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